冷え性になる主な原因について解りやく説明しています。

冷え性になる主な原因

ここでは、主に冷え・血行不良の原因について説明いたします。

運動不足

仕事で、一日デスクワークという方は多いと思います。ずっと座りっぱなしで夕方足がむくんでパンパン。これは明らかに血液やリンパが足に溜まっている状態ですね。

足の血液やリンパは、心臓だけではパワー不足で、十分に循環させられません。パワー不足の分は、足の筋肉がポンプの役割をして、血を心臓にかえしていきます。足は第二の心臓といわれるのはこういう理由です。
人間の体の半分以上の筋肉は、下半身にあります。その下半身の筋肉が少ないと、心臓にかえすパワーが少なくなるのです。

運動は筋肉を伸び縮みさせて、全身に血液を送ります。また、肺の運動も心臓が血液を送り出すのを助ける働きがあります。ですので、呼吸がとっても大事。知らず知らずに浅くて、早い呼吸になっていませんか?そんな方は、深い、ゆったりとした呼吸で、肺の動きを感じるヨガも、とてもいいですね。

適度な運動は、体の各地で細胞の呼吸・栄養が盛んにやり取りされて、代謝があがります。代謝があがると、体の熱を生み出す力がアップするので冷えにくい、痩せやすい体になります。

オシャレによる薄着

よく小学生をみると半袖・半ズボンの子が元気良く登校するのを見かけますが、私たちはとてもとても出来ませんよね。ちょっと恥ずかしさもありますしねっ(笑)
子供はなにしろ遊びたい!エネルギー旺盛!体の代謝も抜群!なので寒さ知らず、大丈夫なんです。
だけど、大人は遊べない、エネルギー停滞、代謝低下、なので寒い。ババシャツ・股引(ももひき)なんです。

いや、いいんです!ババシャツ・股引。最高の冷え対策アイテムです。

最近の街の服装を見ていると、上半身はダウンやコートでバッチリガード。でも、下半身はズボン一枚だけ、更にミニスカートという強者もいます。
実は、冷えで重要なのは、お腹・腰から下の下半身なんです。お腹・腰には内臓がありますね。内臓は冷やすといけないんでしたね。

足は体の中心から一番遠い所。血管もだんだん細くなります。寒い冬には中心温度より足先の温度は7、8度も低くなります。中心が36度だとしたら足先は29度。30度ないんですね。これでは冷えを感じてもおかしくありません。

ここで少し話がそれますが、冷えを感じるということは、体のセンサーがちゃんと働いているということなんですね。よく肩がガチガチなのに、肩こりを感じないという方がいます。こういう人は、体のセンサーが鈍(にぶ)くて、本当にひどくならないと感じません。感じたときにはだいぶひどくなっている。その分、治るのにも時間がかかってしまいます。
なので、体は弱いくらいの方がいいのかもしれませね。体が早く"そろそろ危ないよー"と教えてくれますから。

話を戻しましょう。昔からの健康法で、頭寒足熱(ずかんそくねつ)というのがあります。これは文字どおり、頭を冷やし、足は温めるということです。ストレスが多いと頭に血がのぼり、足には血が少なくなります。頭熱足寒になります。つまり、冷えのぼせという状態になるんですね。
足を温めれば、頭にのぼった血は下がり、頭寒足熱に近づきます。
足は体の中でも、とにかく冷えやすい。この足の冷えがまた、内臓を冷やし、筋肉を冷やして硬くしてしまいます。足がよくつる方は冷えている方がほとんどです。

貧血や瘀血(おけつ)

血行不良は、もちろん血の不足(貧血)や汚れ(瘀血)でも起こります。
貧血だと手足、腰が冷えます。あと、急に立ち上がった時などに、ふわ~っとたちくらみもします。
瘀血は血がある場所に滞(とどこお)ってしまっている状態。とくに月経痛や不順がある方は、骨盤の中に古い血が流れずに止まっているかもしれません。その古い血が、子宮や卵巣を冷やしてしまうのです。他にも、顔色や肌の黒ずみ、目のクマ、顔のシワやアザ、唇や舌、歯茎の黒ずみなどなど、女性には困った症状が満載です。化粧品を変えるまえにまず、温めた方が美貌(びぼう)への近道かもしれませんね。

食べ物

人間のエネルギーは主に食べ物から摂っています。私たちの体はその食べ物でできています。ということは食べ物次第で、ある程度体の構成が変わるということです。
改めてこう考えると食べ物って大事ですよね!

さて、食べ物には体を冷やす食べ物と、温める食べ物があるのは知っていますか?
暑い所の人たちは体を冷やす食べ物を。寒い所の人たちは温まる食べ物を必要とします。ですので、自然と夏の食べ物、南国の食べ物は冷やすように、冬の食べ物、北国の食べ物は温まるようにできているのです。 自然ってすごいですね!!

冷やす食べ物を陰性(いんせい)食品、温める食べ物を陽性(ようせい)食品といいます。(ちなみに、ほっそり、筋肉少な目、体力がない人は陰性体質。骨太で筋肉モリモリ、活発な人は陽性体質といいます。)陰性食品の特徴は、土から上のもの(トマト・きゅうり)、柔らかい物(バター・マーガリン)、水っぽい物、白い物(砂糖・化学調味料)、生野菜。陽性食品の特徴は、硬い物、根菜類(ごぼう、にんじん、れんこん、しょうが)黒い物(ごま・黒豆・あずき・わかめ)
などなど、ここでは紹介しきれないので、もっと詳しく知りたい方は調べてみてください。

陽性 寒い地方の食べ物 硬いもの 醤油・味噌など、塩分 根菜
赤・黒・橙・黄色のもの 日本酒・赤ワイン・梅酒・お湯割り
陰性 暖かい地方の食べ物 柔らかいもの 水っぽいもの 生野菜(葉菜類)
白・青・緑のもの 水・酢・コーラ・ジュース 白いもの(白砂糖・化学調味料 白いパン) ジャガイモ
中性 玄米・トウモロコシ・黒いパン・大豆・北方産の果物(リンゴ・ブドウ・さくらんぼ・プルーン)
*例外*
北方産でもリンゴなどは中性。ジャガイモは陰性。トマトは赤色でも陰性。

あと、陰性食品でも、調理法で陽性に近づけることができます。
生→茹でる→煮る→炒める、の順で陽性に近づきます。更に、味噌や漬物など食材に塩分を加えてあげると、よりいいですね。しょうが湯もとっても温まりますよ。

さて、ここで注意。冷えているからといって、陽性食品ばかり食べて、陽性体質になりすぎても、高血圧や心筋梗塞、脳卒中の危険性があります。体は中性が一番いい状態。あくまでもバランスが大事ですよ。

最近では、痩せたい!とかメタボリック対策で、カロリーを気にしている方も多いと思います。確かに太りすぎの方は気をつけてほしいのですが、体の冷えは筋肉も脂肪も硬くして痩せにくくします。食制限しているのになかなか痩せられない方は、もしかすると体が冷えているのかもしれませんね。是非、陰陽のバランスも頭において、美味しく健康的に痩せて元気になりましょう。

自律神経の乱れ

なぜ、血行が悪くなってしまうのでしょうか。
その一つに自律神経が大きく関係しています。

血を全身に送りだしているのが心臓です。その心臓の動きを調節しているのが自律神経です。また、血管も縮めたり拡げたり調節しています。(自律神経についてはこちらのサイトに詳しく書いてあります)
その自律神経の調節が狂ってしまうと、血管も縮んだまま、拡がりにくくなってきます。すると、まず心臓から遠くて細い血管の足先や手先が、血行不良になってヒエヒエになってきます。

また、自律神経は内臓も調節しています。主に、自律神経の乱れは脳や筋肉に血液を送ってしまって、内臓には血が足りない状態になります。すると内臓は、不況で強制休業をさせられてしまうのです。これでは内臓が動かない分、熱も産み出せないから、血も温められません。
とはいっても、内臓は体の中でも最重要部分。内臓が冷えて硬くなってしまうと、消化・吸収・排泄の活動が衰えます。すると、だるさや食欲不振など色々な症状がでてきます。中でも怖いのが、ガン。ガンは細胞が硬くなって起こる病気。(実際にガン細胞は硬いんです。)ですので、内臓に血をめぐらせないわけにはいきません。すると、自律神経がまた手先足先の血管を縮めて血流を制限して、その分を内臓に回そうとするのです。

自律神経の乱れ

体温調節も自律神経の役目です。暑くなると血管を拡げて体温を逃がします。寒くなると体温を逃がさないように、血管を縮めます。だから寒い冬に、手足は余計に冷えるのですね。
また、最近夏が冬になってきました。どこにいっても冷房がギンギンです。暑くて血管や毛穴を拡げて汗をかいているところに、急に冷たい空気が体を冷やします。拡がっている血管や毛穴から簡単に冷気が入りこんでしまうのです。すると自律神経は大忙しです。寒いの?暑いの?どっち??と体温調節にてんやわんやです。もちろん自律神経が忙しいと体力が消耗しますから、体力が少ない人は"夏バテだー"になってしまうのですね。

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